信頼をお金で表してもらった時の話

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実家の住宅ローンが停滞してしまいました。急な連絡で戸惑う私と妻。

結婚して二人暮らしを始めてからまだ二年、実家の様子はその都度見ていたつもりでも住宅ローンの支払いまでは目が行き届かず、寝耳に水の話でした。

ともかく支払いをしないといけないものの、結婚して日が浅い我々にも大したお金は手元にありません。

困り果てた私は、地元の銀行の相談窓口に足を運び事情を話しお金を貸してもらうように働きかけるのですが銀行側も商売、やはりそんな危ない話には手助けしてはくれません。

回るだけの数の銀行を全てまわり、その全てに断られました。中には本当に門前払いという扱いもあり、気持ちもすっかり落ち込んで今後の見通しは立たず、もう両親には自己破産を勧めるしかないと思いました。

そんな私の様子を聞きつけたのが妻の両親でした。おそらく妻が相談したのでしょうが。身内の恥をさらす事になるので、これだけは絶対に相談したくなかったものの、耳に入ってしまった以上仕方ありません。

「このトラブルが原因での離婚も止む無しか...」と、腹をくくって全てを打ち明けたところ、義理の父から意外な返事が。「お前を信用して、俺のお金を貸してやる。俺は取引先としてお前を計算ずくで選んだだけだから、毎月決まった額を返して行けばいい。」決して少ないとは言えない額のお金をそう言って貸してくれました。

あれから10年経ちました。私は毎月の返済の日に必ず、途方に暮れていた私にかけてくれた義理の父のあの言葉を思い出しています。